ユリアン、吾々は軍人だ。

そして民主共和政体とは、しばしば銃口から生まれる。
だが、軍事力は民主政治を産み落としながら、その功績を誇ることは許されない。
それは不公正なことではない。
なぜなら民主主義とは力を持った者の自制にこそ神髄があるからだ。
強者の自制を法律と機構によって制度化したのが民主主義なのだ。
そして軍隊こそが自制が最も必要なんだ、自分たち自身を基本的には否定する政治体制のために戦う。
その、矛盾した構造をを民主主義の軍隊は受容しなくてはならない。
軍隊が政府に要求していいのは、せいぜい年金と有給休暇をよこせ、と言うくらいさ。
つまり労働者としての権利、それ以上は決して許されない。
銀河英雄伝説 ヤン・ウェンリー
何かないかと記憶を検索して浮かんだのがこれ。
記憶に残るというのは何か感じるものがあるってことかな。
今日のひとこと
本当はなんか別のがあったはずなんだが・・・忘れてしまった
ヤンの心中に対してのナレーションで発言者のところをどっちにしようかと考えていたところまでは覚えてるのに、肝心なところが思い出せない。
告白の時じゃないし、死ぬときでもない。
ぬぁあ、気になる、軍服の時+二律背反のような感じとまでわかってるのに肝心のシーンがわからない。